【フィンランドのイースター】曜日ごとの特殊な呼び方

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イースター期間の特殊な曜日ごとの名前

インスタ(@yurutto.finlandogo)でも紹介した通りイースター期間の週には曜日ごとに別名がつけられています。

フィンランド語ではイースターはPääsiäinenと言います。これは動詞のpäästä(自由になる)からきています。イースターには断食が終わるのでそこからの解放と原罪から解き放たれることを表しています。

それぞれの週の別名

日曜日:Palmusunnuntai
月曜日:Malkamaakantai
火曜日:Tikkutiistai
水曜日:Keskiviikko
木曜日:Kiirastorstai
金曜日:Pitkäperjantai
土曜日:Lankalauantai
日曜日:Sukkasunnuntai

インスタの投稿で発音も載せてるので興味ある方は是非♪

Palmusunnuntai、Kiirastorstai 、Pitkäperjantai は日常でもよく目にする別名ですが、フィンランド人も他の別名は実は聞いたことがないという人も結構います。イースターはキリスト教に関連する行事なので、そこまで細かいことは知らないフィンランド人もいると思います。

では次から細かい意味や由来を紹介していきます。

最後まで読んで周りの人にドヤってみてな

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Palmusunnuntai パームサンデー

直訳はヤシの日曜日

この日曜日からイースターが始まります。日本ではパームサンデーという呼び名で訳されていることが多いです。この名前は聖書が由来です。イエスキリストがロバでエルサレムに向入城するところにヤシの葉と服が敷かれたという情景から切り取られているます。しかし北の地域ではヤシがないので、猫柳が代わりとなっています。

猫柳の枝で近隣や家族を祝福しまじないをかける習慣があります。そのお礼として、枝と交換に卵、お菓子、お金、またはイースター当日の食事が振舞われることがありました。

この日の夜には、新しい製粉石を取り付ける習慣があり、太陽が良い大麦や豆の年をもたらすと信じられています。

Malkamaanantai 聖月曜日

直訳はモミの月曜日

Malkamaanantaiでは、苦しむキリストを思い起こし、無実の罪に問われた人たちのことを考える日とされています。

「Malka」という言葉は聖書のなかで使われていて

なぜ兄弟の目の中のさびを見ようとするのに、自分の目の中の梁を見ないのか

という文から来ています。
ここでは、「Malka」という言葉は、自分の欠点や短所を棚にあげ他の人を非難することを表しています。

Malkaとは、藁ぶき屋根の材料として使われる細いモミの棒やで

Tikkutiistai 聖火曜日

直訳は芝の火曜日

この火曜日では火をつけるための準備として、柴を削ったことから来ています。この日に削られた柴に火をつけることは、幸運を運んでくると信じられていました。

Kellokeskiviikko 聖水曜日

直訳は鈴の水曜日

この日名前の由来は牛の首にカウベルをかけることから来ています。春が近づきこの日に年が明け初めて牛を外に出す日でもあったんですね。

Kello=時計のイメージが強いですが、鈴とかベルの意味もあんねん。

Kiirastorstai 聖木曜日/足洗木曜日

直訳は浄化の木曜日

この日は懺悔の日でもありイエスの最後の晩餐でもあります。この木曜日にはイエスが弟子たちの足を洗ったとされ、清めも行われます。

“Kiira” はスウェーデン語の “skära” から来ていて、浄化という意味があります。

民間伝承では、「Kiira」は不幸をもたらす邪悪な存在とされ、家と畑のを巡回しガラクタで音を鳴らして煙が出ているタールの入った容器を持って追い払っていました。。

Kiiraの追い払いは今でも復活祭の伝統として受け継がれており、現代では、これらの「kiirankarkotuskokot」としてこの日に燃やします。

 

ヘルシンキ周辺ではSeurasaariでKokkoが燃やされます。

Pitkäperjantai 受難日

直訳は長い金曜日

Pitkäperjantaiという言葉はスウェーデン語の “långfredag” から来ており、「Pitkä=長い」を意味する言葉が使われています。この言葉は、イースターの金曜日を指すもので、この呼び方は北欧諸国でのみ使用されています。

この日の金曜日には伝統的に火を点けないので、冷たい食事例えばパンや 「mämmi、マンミ」などが食べられていました。

Lankalauantai 聖土曜日

直訳は糸の土曜日

この土曜日には、冬に紡むいだ糸を煮て染める習慣がありました。

この日は、古い信仰によると1年で最も邪悪な夜で、神の保護が最も弱い日とされていました。この夜には、悪い魔女やトロールが活動しており、家畜に悪さをすることが目的でした。

トロールは牛や羊、時には馬からも毛を切り取り、乳を搾り取ると信じられていました。地域社会から孤立した女性たちが隣人に嫉妬してトロールに扮し、悪戯をするとされました。

この日に、Kokkoを燃やし悪霊を遠ざけ苦い匂いの煙を焚いていました。Kokkoを燃やすことで、翌年の農作物の豊かな収穫と家畜の繁栄を願っていました。

Sukkasunnuntai イースターサンデー

直訳は靴下の日曜日。

この呼び方はイースター期間の二つの日曜日を指します。イースター期間の最初の日曜日(Palmusunnuntai)もしくはイースター当日の日曜日(Pääsiäispäivä)です。

最初の日曜日の場合は静かに過ごすことや靴下で過ごすことを意味して、イースター当日のの日曜日ではお祝いが盛り上がって靴下も投げたりすることを指しています。。

断食はイースターの日曜日に終わります。その日は早く起き新しい服を着て、日の出の最中に裸足で外に出て踊ります。晴天で眩しい日だと良い年を予兆していると信じられています。

イースターに卵を食べることが習慣で卵は豊かさと新たな生命の誕生を象徴していますす。

最後に

いかがだったでしょうか?インスタで入りきらなかったSukkasunnuntaiや細かい説明をがんばっていれてみました。フィンランドでは宗教に属していて教会に熱心に通う人もいれば、そこまでじゃない人もいます。ことイースターは教会に属していない人も年間行事として取り入れている家庭もたくさんあります。

インスタ、Noteのフォロー、いいねも嬉しいです。

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