2021年2月14日はLaskiaispäivä
2月14日といえば、バレンタインですが今年のフィンランドはLaskiaispäiväと被りました!バレンタインは毎年2月14日と日が決まっていますが、このLaskiaispäiväは年によって日が変わります。
Laskiaispäivä=ラスキアイスパイヴァと読みます。降ろす、数えるといった意味があります。もともとは宗教的な意味合いが強いイベントでイースターと関係しています。
イースターから数えて7週間前の日曜日がこのLaskiaispäiväにあたります。ちなみにイースターもその年によって日にちが変わるので、毎年Laskiaispäiväの日も変わります。キリスト教やルーテル教ではLaskiaispäiväの後に断食が始まってイースターまで続きます。そのため、この日はご馳走を食べて、そり滑りのような楽しいことをする日となっています。
現在では断食を行う人はほぼおらず、そり滑りやLaskiaispullaというお菓子を食べる日となっています。
この日に欠かせない物
Laskiaispäiväといえば、Laskiaispullaという切っても切り離せないものがあります!
それが、こちら
このクリームたっぷりのお菓子。見た目はシュークリームっぽいのですが、生地はどっしりしていて一つ食べ終わるころにはかなりお腹がいっぱいになります。伝統的なLaskiaispullaは苺ジャムとアーモンドペーストの2種類味があります。最近はバリエーションも少しずつ増えてきて、チョコ味だったりNutellaというドイツのヘーゼルナッツペーストが入ったLaskiaisullaがあります。
Laskiaispullaの歴史
Laskiaispäiväはもともと宗教的な行事から始まったように、Laskiaispullaを食べるようになったのもそこからです。もともとフィンランドではLaskiaispullaを食べる習慣はありませんでした。この習慣はお隣のスウェーデンから来たとされています。第二次世界大戦後にフィンランド全土に広がりました。スウェーデンではセムラと言われていて、日本でもセムラという名前で呼ばれていらししますよね。
苺ジャムの味はフィンランドで食べられるようになり、スウェーデンではアーモンドペースト味が通常だそうです。
フィンランドではこのLaskiaispullaが店頭に並ぶのは1月の終わりごろからになります。以前は2月に入ってからではないと売られていないのですが、ルーネベルグタルトと合わせてお店で売られる時期が毎年早まっている気がします。
Laskiaisullaのおススメカフェ
Fazerカフェ
Fazerといえばフィンランド、フィンランドといえばFazer。最近はKamppiにもカフェがオープンしてより通いやすくなりました!特にこの時期はソーシャルディスタンスにもお店側が気を付けていて席数を少なくして気を使っています。
ここは実はあまり教えたくないカフェの一つです。日本のようなケーキ屋さんがほとんどないフィンランドに希望の光を与えたと言っても過言ではないカフェの一つです。カフェというかパティスリーですね。普段はケーキやパンを売っていますが、この時期になるとlaskiaispullaが売られます。グルテンフリーのlaskiaispullaもあるので、グルテンアレルギーのかたでも楽しむことができます。
店舗はForumの近くとハカニエミにあります。
Levain Bakery
ここはエッグタルトが美味しいカフェで、ほかにもパンが有名です。パンだけを買いに来るお客さんもいます。この時期になるとlaskiaispullaを買うことができます。ほかのカフェと比べて違うのは、伝統的な形ではなく、コッペパンのような形をしているところです。ここのアーモンドペーストが絶品です。めちゃくちゃ香ばしい味がします。
こちらはスウェーデンのパン屋さんでフィンランドにも店舗を持っているベーカリーです。市内にいくつか店舗を持っているので、よく見かけると思います。イートインスペースはなく全てお持ち帰りになります。
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