留学をしていたのは2010-2011年です。当時の経験したことを書いています。10年前なので今現在のフィンランドの高校とはまた違っている可能性もあります。
前回で、ザ・海外の高校っていう感が出ていたのですが、ここからドンドンびっくりするような経験をしていきます。
いよいよ、授業内容について触れて行きたいと思います。その中でも印象的だった教科について別々に記事にしていきます。
まず、数学
なんといってもなっぷる数学がめちゃめちゃ不得意。どんだけかと言うと高校入試で40点とかとるぐらい。数学Bで100点満点中10点とって赤点取ったくらい苦手です。
苦手だったのですが、主要5科目はやっとかなあかんかなという謎の義務感で数学をとることにしました。
フィンランドの高校では数学が2種類あり、LyhytmatematikkaとPitkämatematikka があります。
簡単に言うと、
Lyhytmatematikka=数学が苦手な人向け
Pitkämatematikka=数学が得意な人向け
という分け方です。
一口メモ
高校卒業した数学が絡んだジョークを言ったりするときに
「私はLyhytmatiikkaやったから計算は任せるわ」とか逆に
「俺Pitkämatiikkaやったけど、こういう計算無理やねん」
というのがあるので、しっかり押さえておいてくださいね。
Lyhytmatiikkaという簡単なほうの数学をとることにしました。そして、日本では3年生だったのですが苦手さを考慮して数学はレベル3ぐらいを取った記憶があります。
びっくりしたことその1
関数計算機を持参しなければならない!普通科の高校に通っていたので、学校の授業でそもそも計算機使っていいんや!しかも、その計算機でサインコサインも解けるやと!?という衝撃的でした。
今の応用科学大学でも数学で計算機を使うことがあるのですが、いまだに悪いことしているという気分になります。
日本では商業高校とか高専生とかは使ったことがあると思うのですが、ありがたいことにホストブラザーが貸してくれたのですが、使いこなせず返却しました。
びっくりしたことその2
これも数学に関することです。
数学といてば、皆さんなんでしょう?
そう、公式ですよね!
きっと読者のみんなも高校時代はこの公式を覚えるのに苦しめられた数学苦手っこもたくさんいるはず!途中までは出てくるのに、後半が出てこないとか、sinの求め方ってtan➗cos?それともtan✖️cos?とかとか
安心してください
フィンランドでは、公式集が乗っている本をテストに持ち込めます!!!
それだけではありません、あの関数電卓も持ち込めます!!!
何故なの?カンニングじゃないの?と思いますよね
ここが日本とフィンランドの教育の仕方の違いが出ていました。
これは、私が思ったことですが日本での勉強の仕方はほぼ全ての科目に”暗記”や”精確”さが求められていたように思います。フィンランドでは”理解”したうえで”自分の見解”を加えるというような授業の進めかたテストの内容だったように思います。
この数学において日本との違いを知った時、ふとなにかで読んだアインシュタインの話を思い出しました。
アインシュタインがインタビューで記者に光の早さを聞かれた時、「覚えていない。調べたらわかることをなぜわざわざ記憶する必要があるのか?」と言ったそうです。
数学のテストに公式集や電卓が持ち込めたのも、問題を理解どの公式で解くか電卓で精確な答えを出す。と、大切なのは問題解決能力であることですが、
日本の場合、どの公式でとくか分かったとしても公式を完全に覚えていなかったり、最後の最後の計算でミスをしてしまったりということがありせっかくその生徒に力があったとしても思うように点が伸びず苦しめられた生徒はたくさんいたはずです。
まぁ、私の場合たとえ電卓や公式集が持ち込めたとしても数学の本質は理解できないので、結果的にこの手の問題に対してこの公式を使う!という暗記的問題解決になってしまうと思います。
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